The Myth

水神サーガ

AQUAGODMAN の世界観を織りなす、3幕の物語。

I

沈黙の海

世界が生まれたとき、まず大地があり、次に光があった。

その間にひそかに、水が満ちた。

水は声を持たなかった。

だが最も深い処に、ひとつの意思が宿った。

それが AQUAGODMAN である。

水神は人の世界と関わることはない。ただ、最も深い処に座して、千年、万年の単位で物事を見つめている。


II

漂着者への贈り物

ある日、嵐に遭った漁師が、ひとり岩に漂着した。

命は尽きようとしていたが、岩の傍らに、革の包みが置かれていた。

開くと、そこには一つの護符があった。

漁師は分からなかった、それが何処から来たのかを。

だが、それを握りしめて、彼は生きて帰った。

後に村で、誰かが言った。

「あれは、海の神が置いていったものだ」と。

AQUAGODMAN は、選ばれた者にのみ護符を与える。その護符は手仕事で編まれた革製品の姿をしている。受け取った者は、生涯それを手放さない。


III

受け継がれる水

革は、時が経つにつれて色を深める。

革は、持ち主の手の温もりを覚える。

革は、持ち主の物語を刻み込む。

やがてその革は、次の世代へと渡される。

持ち主は変わるが、護符は変わらない。

ただ、深まる。

水は失われない。

形を変え、場所を変え、姿を変えても、水は残る。

革製品は「消費されるもの」ではなく「引き継がれるもの」。エイジング(経年変化)は、神話の具現化です。